文化・くらし・コミュニティー 「ガチャガチャ」製造の裏側に歓声ーJJC子ども会が工場見学会

ジャカルタ・ジャパン・クラブ(JJC)のボランティアグループ「JJC子ども会 Anak2 Matahari」はこのほど、西ジャワ州ブカシ県の「ファンボックス・マニュファクチャー・インドネシア」で初の工場見学会を開いた。夏休み中のジャカルタ日本人学校(JJS)やチカラン日本人学校(CJS)の児童・生徒と保護者ら約20人が参加し、カプセルトイ(ガチャガチャ)の中身やアニメのノベルティーグッズが生まれる現場を間近に見学した。
同社は日本のキャラクターを使った商品やノベルティを手がけるファンボックス(東京都千代田区)のインドネシア法人で、2024年に操業を開始した。
同社の亀田周代表は「ジャカルタにあるガチャガチャの半分以上は当社が手がけている」と紹介。身近な製品が同社で作られていると知り、子どもたちは驚いた様子を見せた。
同社の海外製造拠点はインドネシアのみ。亀田氏は進出の理由について「人口が多く、市場の成長が期待できることに加え、輸入規制や関税の面から現地生産の利点が大きい」と説明。「日本と同水準の品質でカプセルトイやグッズを作れる現地企業が少なく、競合もほとんどない」とし、アニメをはじめとする日本のコンテンツ需要と、インドネシア市場の動きについて子どもたちにわかりやすく解説した。

工場では、レーザーカッターが素材を次々と切り出す工程に子どもたちが釘付けになる様子も。缶バッジ作りやカプセル詰めにも挑戦し、最後には実際にカプセルトイを回して歓声を上げながら楽しむ姿も見られた。
亀田氏は製造業について「工場で物を作る人だけでなく、デザイナーや総務、経理、営業など多くの職種が関わって一つの商品が世に出ている」と紹介。「将来どんな仕事があるのかを考えるきっかけになれば」と子どもたちに語りかけ、参加した児童・生徒からは「楽しかった」「貴重な機会だった」といった声が聞かれた。
Anak2 Matahariは昨年11月、JJCの新たなボランティア団体として発足した。自由に遊んだり、子ども自身が主体となって活動したりする機会が限られるジャカルタで、小中学生が学年や学校の垣根を越えて交流できる場をつくろうと、2カ月に1度を目安にイベントを開いている。
これまではJJC図書館でのカードゲームや昆虫の解説など室内活動が中心で、外への工場見学は今回が初めて。JJCでは今年度から、保護者が会員であれば子どもも「子ども会員」として加入し、企画や運営に参加できるようになった。
同会は「ここでしかできない経験と、新しいことに挑戦できる場をつくっていきたい」とし、運営を支えるボランティアや、子どもたちに体験機会を提供する企業・団体の協力を呼びかけている。