インドネシアニュース 日本人観光客も「QRIS」利用可能に

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 中央銀行(BI)のフィリアニンシ・ヘンダルタ副総裁は22日、日本人観光客が近く、インドネシア国内で統一規格QRコード決済「QRIS」を利用できるようになると明らかにした。日本の金融庁から必要な認可を得たことで、両国間の越境決済サービスが双方向の利用という新たな段階に入るとしている。 

「QRIS」でQRコードをスキャンする買い物客=アンタラ通信

 日イ両政府はこれまで、「QRIS」を接続する越境決済の制度構築を進めてきた。2025年8月からインドネシア人による日本での決済が先行して始まっていたが、今回の認可取得により、日本人観光客がインドネシアの加盟店でQR決済を行う「インバウンド利用」が、早ければ26年中にも全面解禁される見通しとなった。 

 BIは、4月に開始した韓国との連携に加え、今月30日には中国との間でもQR決済の相互運用を始める方針だ。

 今後はインドやサウジアラビアなどアジア諸国への拡張も視野に入れており、QRISの国内基盤を足がかりに、域内観光と小口消費の接点に越境決済を重ねることで、デジタル決済の地域標準化を加速させる考えだ。

編集部コメント

 BIによると、2月時点のQRIS利用者は6077万人、加盟店数は4300万に達した。日本人客の利用が可能になれば、両替やクレジットカードより手軽な決済手段が広がることになる。

 政策的意義はさらに大きく、国内網を地域の観光・小売決済網へ接続し、中銀主導の標準を域内に広げる布石となる。利便性や障害時の対応など運用面の質は引き続き課題だが、利便性の拡大に期待したい。