インドネシアニュース 無料給食、日本式を「手本」に

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 国家栄養庁(BGN)はこのほど、日本で成果を上げた栄養政策を参考に、若年層の体格向上と健康増進を図る新たな戦略を採択した。

MBGの給食セットを用意するスタッフ=アンタラ通信

 同庁のダダン・ヒンダヤナ長官は、日本が約100年にわたり栄養改善を継続し、戦後約50年間で日本人男性の平均身長が159センチから約170センチへと大幅に伸びた実績を紹介。日本の歩みについて、初期段階の食事提供(給食)による介入がその後の食育へとつながり、国民の健康習慣を形成したと分析した。

 また近年、日本人の平均身長の伸びが止まる一方でも健康寿命が維持されている点について、良好な生活習慣が定着した表れだとの認識を示した。 

 BGNは、この知見をプラボウォ政権の目玉施策である無料給食プログラム(MBG)に反映させたい考え。特に発育阻害(スタンティング)を防ぐ「人生最初の1000日」と、学童期から青年期にかけての成長支援を両輪に据える方針だ。ダダン氏は「適切な栄養介入なしに、子供の遺伝的成長力を十分に発揮させることはできない」と強調した。

編集部コメント

 日本の学校給食は栄養の提供に留まらず、生活習慣の形成までを見据えたものとして定着した。インドネシアが日本の制度を見本とするならば、献立の質や衛生管理いった運営体制の構築がまず必要となる。

 政権の目玉となるMBG政治的注目度も高い。単なる配食数の拡大に終わらせず、身体成長や学習状況、地域経済への波及を継続的に測定・評価する仕組みがなければ、日本のような成果は期待できない。