インドネシアニュース 邦人4人拘束 警官偽装の特殊詐欺容疑ースラバヤで詐欺拠点摘発

東ジャワ州スラバヤ市警は8日、警察官を装って海外の被害者から金銭をだまし取っていたとみられる国際オンライン詐欺グループの拠点を摘発し、中国人30人、台湾人7人、日本人4人、インドネシア人3人の計44人を容疑者として拘束したと発表した。
市警によると、容疑者らに監禁されていた日本人女性2人を拠点となっていたスラバヤ市内の民家で保護した。現場からは「警視庁」のワッペンが付いた制服やバッジのほか、携帯電話などの電子機器、防音設備を備えたブースなどが見つかったという。
容疑者らは部屋を日本の警察署のように見せかけ、オンライン通話などで日本国内の被害者に接触し、事件への関与をでっち上げて送金を迫っていた疑いがある。
市警が公開した動画によると、保護された女性らはSNSを通じて「タイでの仕事」を持ちかけられていた。しかし、言葉巧みにインドネシアに行き先を変更され、到着後にスラバヤへ連行されて詐欺行為の手伝いを迫られた。
女性らは「あなたは既に2万5000ドル(約390万円)で我々に売られた。逃げたら命の保証はない」と脅され、パスポートも没収されていたという。
女性の一人が携帯電話を取り上げられる前に日本の知人に位置情報を送信し、家族を通じて保護要請がなされたことが摘発に結びついた。市警はインターポール(国際刑事警察機構)と連携し、背後にいる指示役の特定や被害実態の解明を進めている。
インドネシアでは近年、外国人が関与する違法な特殊詐欺やオンライン賭博の摘発が相次いでいる。今年3月には西ジャワ州ボゴールで日本人13人が拘束され、4月に日本へ強制送還され、逮捕された。これまで特殊詐欺の温床としてカンボジアなどの拠点が注目されてきたが、現地での取締り強化に伴い、犯罪グループがインドネシアなど周辺国に拠点を移転し始めているとの見方も出ている。