インドネシアニュース 衛星データでサゴヤシ栽培へーSTA インドネシア政府と覚書

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AZEC閣僚会合セレモニーに参加した平賀元気STA代表取締役CEO(左)=同社提供

 宇宙技術スタートアップのスペーステックアクセラレーター(STA、東京都千代田区)は9日、インドネシアの経済担当調整省と同国企業Prosymearth Qta Satuとの3者で、低炭素型のサゴヤシ栽培と水管理技術を導入する覚書を締結したと発表した。

 8日にフィリピンのマニラで開かれた日本主導の脱炭素協力枠組み「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の閣僚会合で、両国の協力案件として紹介された。プロジェクトでは、サゴヤシの栽培方法や品質の改善に加え、炭素を大量に蓄える泥炭地の乾燥や火災を防ぐため、地下水位を維持する水管理技術の導入を進める。

 STAは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙戦略基金事業で培った衛星データの活用技術を応用する。

 人工衛星による土地や植生、水環境の監視と現地調査を組み合わせ、温室効果ガスの排出削減効果を測定する仕組みの構築も目指す。

 サゴヤシの幹から抽出されるでんぷんは、めん類などの食品原料となり、主要産地の一つであるリアウ州メランティ諸島県の農家にとって重要な収入源となっている。

 同社は8月にも、インドネシアの政府機関と泥炭地保全に関する包括的な覚書を交わしており、今回の案件はその具体化の一環。今後はサゴヤシの生産・加工体制の強化や販路拡大を進め、日本へ原料を供給できるプラットフォームの構築も視野に入れる。