インドネシアニュース 山善、工業用品卸のSGIを子会社化

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 機械商社の山善は25日、インドネシアで工業用品の卸売りを手掛けるソマグデ・インドネシア(SGI)の全株式を取得し、完全子会社化することで最終合意したと発表した。2月に基本合意した案件を正式契約へと進めたもので、東南アジアでの事業の拡大を加速させる。

金属切削工具など工業用品の卸売りを手がけるSGI

 創業30年を超えるSGIは、金属切削工具や接着剤、メンテナンス製品などを幅広く扱う。ジャカルタ北部に拠点を置き、インドネシア全域を網羅する販売網を持つのが強みだ。日系自動車・部品メーカーを中心に強固な顧客基盤を有しており、山善は買収を通じて現地での供給体制を強化する。

 取得株式数は7万8000株で、議決権の100%を保有する。取得価額は非公表。

編集部コメント

 買収対象となるSGIの2024年12月期決算は、売上高33億6700万円、純利益8000万円。山善は今回の株式取得を海外事業の柱と位置づけ、未進出エリアへの地理的拡大や、多様化する市場ニーズへの対応、さらには現地仕入先との関係強化につなげる方針だ。

 本案件の核心はゼロから販路を築くのではなく、卸売網と日系自動車メーカーを中心とした既存の顧客基盤を「一括で取り込む」点にある。

 進出済みの既存拠点との相乗効果も見込まれ、東南アジア市場での存在感を一気に高める実務型の戦略投資といえる。