イベント情報 アニメ入り口に日本発信へーインド発10万人動員の大型イベント、初開催
日本のポップカルチャーイベント「Merah! Merah! Anime Japan!!」が30、31の両日、南ジャカルタのショッピングモール「ガンダリア・シティ」で初開催される。同イベントはインドで延べ10万人を動員したイベントの姉妹版。アニメをはじめとして音楽、映画、企業展示、観光PRまでを横断的に展開する大型イベントで、日本・インドネシア両政府の後援も受ける。

■インド在住邦人らが主催
主催の実行委員会はインド在住の邦人有志を中心に構成。2024年にデリーで初開催した「Mela! Mela! Anime Japan‼」は約4万7000人、翌25年は約6万人を集客した。今秋10月にはデリーでの第3回開催を予定している。
実行委員を務める山中崇之氏と林沙織氏は「日本のものをもっと海外の人に知ってもらいたいという思いが出発点」と説明。「ファンイベントである以上に、日本と現地の公的機関から正式な後援を受けたイベントであることを重視した」と話す。
ジャカルタ開催のきっかけは、昨年のデリー開催を視察したインドネシア企業関係者からの提案だった。現地側から「ジャカルタでも同様のイベントを実施したい」と声が上がり、現地運営体制が整ったことで実現にこぎ着けた。今回のイベントは在インドネシア日本大使館のほかインドネシア政府クリエイティブ産業省、日本貿易振興機構(JETRO)、日本政府観光局 (JNTO)、国際交流基金(JF)などが後援する。
■ライセンスで差別化

インドネシアでは近年、日本アニメやゲーム関連のイベントが急増しているが、キャラクターの無断使用など権利関係に問題を抱えることが少なくない。今回のイベントでは、正規ライセンス品の取り扱いや権利元との正式連携など、コンプライアンス(法令順守)の徹底で差別化を図る方針だ。
一方、会場にショッピングモールのガンダリア・シティを選んだ背景には、普段アニメに触れない層にも広く日本文化をアピールする狙いがある。当日はアニメ関連展示に加え、日本から招待したアーティストによるライブ、日本映画上映、企業ブース出展など多彩な内容を予定している。
出展企業の幅広さも特徴の一つだ。過去のインド開催では、自動車、大学、観光団体などアニメと直接関係のない業界からも多数が参加した。山中氏は「BtoB(企業間取引)とBtoC(対消費者)の両方を持つハイブリッド型イベント」と述べ、「アニメを入り口として来場した人が、別の日本文化や企業ブースにも興味を持つ、そういった交差点を作りたい」と意気込みを語った。

現地の集客についてはSNSを活用した情報発信を重視し、出演アーティストや上映作品を順次発表することで期待感を高め、来場につなげたい考えだ。
今後について実行委員会は、まずはジャカルタ開催の成功を最優先とし、継続開催や地方都市への展開にも意欲を示す。山中氏は「日本で生まれたものが並び、それを通じてインドネシアの人たちの笑顔が生まれる場を実現したい」と語った。