インドネシアニュース ジャバベカ、中国投資促進企業と提携ーAI・ロボ拠点設立へ

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 不動産開発大手のジャバベカは中国の投資促進会社「中国絲路集団(チャイナ・シルクロード・グループ)」と戦略的提携を締結した。両国の投資・貿易協力を加速させる窓口組織「チャイナ・インドネシア・イノベーション協力センター(CIIC)」を設立する。

 CIICは、中国企業のインドネシア進出を支援すると同時に、インドネシア企業の中国市場開拓を促進する窓口となる。ジャバベカは進出企業に対し、許認可、工業団地内での事業統合、現地サプライチェーンとの接続などを包括的にサポートする。

 協力の重点分野はデジタル経済、人工知能(AI)、ロボティクス、スマート製造など先端領域だ。具体的にはスマート医療、スマート工場、石油・ガス分野のエネルギー管理、スマートシティー、近代農業、デジタル金融などを網羅。中国側は、自国のデジタル技術の強みを現地に根付かせる「ローカライゼーション(現地化)」を重視する構えだ。 

 両社は今後、北京とジャカルタにCIICのショールームを設け、相互の投資促進や技術紹介の拠点とする。初期段階では、実証事業となる「アンカー・プロジェクト」に着手し、段階的な投資拡大を目指す。

 ジャバベカはその一環として、500ヘクタール規模の「ジャバベカ・デジタル・パーク」を立ち上げる計画だ。7月初旬に北京で開かれる「ワールド・デジタル・エコノミックフォーラム」で正式発表する。

 今回の提携により、ジャバベカは従来型の工業団地から、AIやロボットが集積する次世代型産業拠点への転換を鮮明にした。中国系企業の進出窓口が増えたことで、日系製造業にとっては、チカラン周辺で中国系の自動化・デジタル関連企業との競争、あるいは協業の機会が増える可能性がある。