インドネシアニュース 小泉氏「信頼、理屈ではない」ー防大交流が連携に絆

Share facebook はてなブックマーク note X (Twitter)
インドネシアの政府専用機で3日、バリ島に向かう両氏=小泉氏のXより

 小泉進次郎防衛相は4日夜、ジャカルタ市内で記者会見し、シャフリ国防相との信頼関係について、日本の防衛大学校を通じた人的交流や、形式にとらわれない会談の積み重ねが背景にあると説明した。短期間で親密な関係を築いた理由について「理屈だけではない」と述べ、防衛協力を支える人的な結びつきの重要性を強調した。

 小泉氏は昨年11月にマレーシアで開かれた「第12回拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)」でシャフリ氏と初めて会った際、日本の防衛大学校にインドネシアからの留学生が多いことや、自身が防大の所在地である神奈川県横須賀市出身であることが自然な接点になったと明かした。4日の昼食会でも防大に留学経験のあるインドネシア国軍幹部らが同席したことに触れ、「人的交流の礎と私自身の生い立ちを含め、最初から胸襟を開くことができた」と語った。

 両氏はその後も公式会談にとどまらず頻繁に会談を重ね、緊密な関係の具体例として小泉氏は、昨年12月に発生した中国によるレーダー照射事案の直後、シャフリ氏が電話会談で速やかに日本の立場へ理解を示したことを挙げた。

 また、約2週間前には、シャフリ氏が米国からの帰国途中に成田空港へ給油立ち寄りした数時間を縫って、小泉氏自らが出向いて会談。「異例のことだが、こうしたことの積み重ねが信頼関係、また友情を深めることにつながった」と述べた、迅速な意思疎通が両国の防衛当局間の関係強化に寄与しているとの認識を示した。

訪問先のバリ島で楽し気に会話する小泉氏(左)とシャフリ氏=小泉氏のXより

 一方、今回決まった防衛協力取り決め(DCA)について小泉氏は、両国の防衛当局間の実務連携を高く評価。インドネシア側とは「まるで一つのチームのような、垣根のない雰囲気がある」と述べ、閣僚だけでなく、実務レベルでも緊密な関係が構築されていると説明した。

 3日のインドネシア到着直後、シャフリ氏とともにバリ島を訪問した際も、インドネシア側の政府専用機に同乗。4月末にシャフリ氏が成田に立ち寄った際、小泉氏に「政府専用機を用意するから、一緒にバリに行こう」と提案を受けていたことを明かした。

 小泉氏はこうした歓待に謝意を示した上で、「今回の歓待に見合う対応が(次回のシャフリ氏来日時に)どれだけできるだろうか。かなりハードルが上がった」と笑みを交えて話した。

 今後の協力については、今回のDCAで決まった統合対話メカニズムを軸に、閣僚、次官、制服組トップによる「3層構造」で政策を具体化させる見通しを示した。小泉氏は「全力で(協力を)引っ張っていきたい」と意欲を強調した。