コミュニティー 小・中学から3人が卒業ーバンドン日本人学校 吉田校長らも離任

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(中央左から奥)BJSで卒業を迎えた小学部の榎本彩惟さん、中学部の榎本大可さんと髙須美波さん

 バンドン日本人学校(BJS、西ジャワ州バンドン市)で6日、(2025年度)卒業式が行われた。小学部6年の榎本彩惟さん、中学部3年の榎本大可さんと髙須美波さんの計3人が、慣れ親しんだ学び舎を後にした。榎本彩惟さんは中学部へ進学し、榎本大可さんは日本の高校へ。髙須さんはバンドン市内の料理専門学校へ進学する予定だ。

 式辞に立った吉田浩一校長は3人の成長を称え、「人生では自問することも必要だが、先生たちが応援していることを忘れないでほしい」と激励。続けて「人は『ありがとう』の数だけ優しくなり、『ごめんなさい』の数だけ賢くなり、『さよなら』の数だけ人を大切にする。3人の未来に幸多からんことを願う」と、惜別の言葉を贈った。

 来賓として出席した在インドネシア日本国大使館の山田元一郎領事部長は「卒業する子どもたちの輝かしい未来を祈ります」と祝辞を述べた。       

学校生活を習字でしたためた髙須さん(左)と榎本さん

 また、バンドンジャパンクラブの高原道明副会長は「バンドンで学び、暮らした特別な経験はこれからも生きる。異なる価値観、多様性を受け入れる人になってください」と期待を寄せた。

 卒業生による「別れの言葉」では、一人ひとりが3年間の歩みを振り返った。

 小学部の榎本彩惟さんは「バンドンでの2年間、毎日が充実していた。放課後の遊びなどを通じて仲間や家族への感謝を学んだ」と感謝を述べた。中学部の榎本大可さんは、劇の練習に打ち込んだ日々や、地元小学校との交流で教えることの難しさと喜びを知った経験を披露。小学6年で4年ぶりに同校へ復学した髙須美波さんは「学習発表会や運動会など、力を合わせて頑張ってほしい」と在校生へエールを送った。

 また、中学部の2人は学校生活の思い出を習字で表現。榎本さんは「友情」、髙須さんは「学縁(がくえん)」と記した。髙須さんは「多くの縁に支えられ、ここまで来ることができた。すべての縁に感謝して歩みたい」と決意を語った。

離任式で子どもたちに「夢を叶えて」と語った東郷教諭

 式後には、今春で帰任する吉田校長と東郷莉紗教諭の離任式が行われた。吉田校長は着任以来書きためてきた日記の一部を読み上げ、児童生徒の成長を回想。「一番大切にしているのは人との出会い。周囲の人を皆、自分の先生だと思って接してほしい。日本から応援し続けている」と呼びかけた。

 低学年を受け持った東郷教諭は、ホワイトボードに「口」という字を書き、「夢があるならプラスの言葉を口にして」と語りかけた。さらに「十」を書き加えて「叶(かなう)」という字を示し、「プラスの言葉を口にし続けることで夢をかなえてほしい」と、最後の授業を締めくくった。

 最後は児童生徒全員で「未来へ」を合唱。教え子たちの歌声に、壇上の2人が涙を浮かべて別れを惜しむ場面もあった。