インドネシアニュース インドネシアの「テンペ」南米へ

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 貿易省は2日、大豆を使った発酵食品テンペの国内製造業者が、チリでの流通開発に向け、12万5000ドル規模の協力契約を締結したと発表した。同省は本案件をインドネシア・チリ包括的経済連携協定の戦略的活用例と位置づけている。

健康志向が強まる中「スーパーフード」としても注目を集めるテンペ=ShutterStock

 契約の署名式は1日、チリの首都サンティアゴにあるインドネシア貿易振興センター(ITPC)で行われた。貿易省のファジャリニ・プントデウィ国家輸出開発総局長は、伝統食であるテンペの輸出について「対チリ輸出の拡大と促進において象徴的な案件になる」との期待感を示した。

 今回の成約は2025年にチリで開催された見本市への参加を機に、ITPCが仲介して実現。インドネシア側はチリ市場を南米展開の足がかりとして流通基盤を固め、周辺諸国へ販路を広げるたい考えだ。

編集部コメント

 テンペの海外展開は非資源分野の輸出多角化として小口ながら意義深い。自由貿易協定(FTA)や見本市、在外拠点を連動させた市場開拓は輸出戦略の理想的なひな形といえる。

 南米での認知度向上と同時に、受注をどこまで積み上げ、持続的輸出につなげられるかが今後の成否を握るだろう。