インドネシアニュース 次世代原発導入でロードマップ策定
国家研究イノベーション庁(BRIN)はこのほど、米国で小型モジュール炉(SMR)の導入に向けた原子力エネルギー・エコシステムの調査を実施した。米政府が主導する基盤整備や人材育成支援のための国際プログラム「FIRST」の一環で、安全かつ持続可能な原子力開発の基盤構築が目的だと説明している。

BRINは今回の調査について、SMRの具体的な開発・導入に向けた国際協力の戦略的な足がかりだと述べ、米国のSMR開発企業を視察し、インドネシアの地理的条件に適した技術選定の参考にしたという。
これを受け、国営電力PLNは、政府のエネルギー基本計画に沿った導入ロードマップを作成し、国内外のパートナーとの調整を本格化させる。インドネシア外務省によれば、米国は原発開発を支援する意向を示しており、将来的には日本、韓国、カナダを含む多国間コンソーシアム(共同事業体)の形成も検討しているという。
編集部コメント
SMRは大型炉に比べ段階的導入が容易とされるが、立地や規制、人材育成、住民理解など課題は多い。
日本の企業や当局にとっても重要な協力分野となる一方、実装には安全規制の独立性や廃棄物管理、事故時の対応、コスト抑制といった高いハードルが残る。今後は計画の透明性を確保し、具体的かつ現実的なロードマップを策定できるかが、原子力政策の信頼性を左右する最大の関門となる。