グルメ 焼き魚とビールで幸せ!ーガンダリアの「ポンドック・イカン・バカール・ウジュン・パンダン」

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 インドネシアは豊かな海洋資源に恵まれた群島国家ですが、まさにコンクリートのジャングルのようなジャカルタに住んでいると、なかなか新鮮なお魚を食べる機会はありません。今回は魚補給の選択肢にぜひ入れてほしい、南ジャカルタ・ガンダリアの焼き魚料理屋「ポンドック・イカン・バカール・ウジュン・パンダン」をご紹介します。【フードライター ジャカ飯(jakameshi)、写真も】

■焼き魚で気軽に一杯やりたい

 ジャカルタ食生活の課題といえばまず野菜不足が挙げられますが、実は魚不足も深刻な問題です。インドネシアは日本にも大量の魚介類を輸出する漁業大国のはずなのに、ジャカルタに住んでいると新鮮なお魚に出会えることは実際にはまれ。配送網の問題、漁後のケアの難しさなど課題はさまざまですが、なかなかもどかしいところです。

 ローカル食堂でよくお目にかかるのはグラメの揚げ魚やイカン・アシン(塩干し魚)あたりでしょうか。ただ、グラメはほぼ油で揚げてしまうので魚らしい美味しさはあまり感じられないし(淡水魚なので淡泊な味)、イカン・アシンは塩気が強すぎて日本人だと人を選ぶ味だったりしますよね。

 そんな中、日本人として無性に食べたくなるのが「脂の乗った美味しい海の焼き魚」なのです。そしてそこに冷たいビールがあれば最高。お値段もリーズナブルなら、なお言うことなし。

 そんな欲張りな願いを叶えてくれるお店が、今回ご紹介する「ポンドック・イカン・バカール・ウジュン・パンダン」です。

■すべて叶えてくれるガンダリアの「魚ヘブン」

①ポンドック・イカン・バカール・ウジュン・パンダンの店頭

 この店はその名の通り、ウジュンパンダン(現マカッサル)スタイルの焼き魚(イカン・バカール)を看板に掲げたシーフードレストランです。2002年創業の老舗で、ガンダリアの本店とテベット店の2店舗を構えています=写真①。

②清潔感のある店内

 元々はとても小さなお店だったようですが、現在は100人ほど収容できる、かなり大きいレストランに成長しています。店内は適度なローカル感を保ちながらも清潔感があり、日本からの出張者を連れてきても喜ばれるでしょう=②。

③透明感のあるいけす

 注目したいのがいけすのきれいさです。高級スーパーでも汚れたいけすが多いジャカルタで、これだけ清潔に維持されているのはポイントが高い。鮮度へのこだわりが伝わってきますね=③。

■個人的な推しは焼き魚

④Baronang Bakar 16万9000ルピア(6・5ポンド)

 おすすめしたいのはやはり魚、それも「バカール(焼き)」です。今回チョイスしたのはBaronang(バロナン)というアイゴ科の白身魚=④。これを焼いて食べるとなかなかに美味しいのです。肉厚でジューシーな身に、スパイスがしっかり染み込んでいます。

⑤醤油持参がおすすめ

 ソースはBumbu Bakar Dua Rasa(二種の味)を選ぶと、一尾で二つの味を楽しむことができます。筆者のおすすめは香辛料サンバルを別添えにしてもらうこと。こうすることで「オリジナルの味」「醤油をかけた味」「サンバル味」という三段階の味変が楽しめるのです。店舗に醤油はないので自前で持参しましょう=⑤。産地を問わず、脂の乗った焼き魚に日本の醤油は間違いなくマッチしますよ。

■焼き魚以外もおすすめ

⑥Kudu Kudu 9万9000ルピア(5・5ポンド)

 「今日は取材だぞ」ということで、ビジュアルインパクト重視でKudu Kudu(クドゥクドゥ)も注文しました=⑥。日本ではハコフグと言った方がなじみがあるでしょうか。これはカラッと揚げるのがおすすめです。フグとはいえ、今のところトラブルに遭った人はいないのでご安心を。

⑦Kerang Dara Rebus 4万5000ルピア

 Kerang Dara Rebus(ゆでアカガイ)も外せません=⑦。濃厚な海の旨みが口いっぱいに広がる逸品です。

 鉄分が豊富なので貧血気味の方には特におすすめ。できれば日本酒か焼酎と合わせたかったのですが、この日は持参し忘れました……次回は焼酎を持参したい。

⑧Kangkung Cah Bunga Papaya 3万5000ルピア

 口直しのアクセントとしてKangkung Cah Bunga Papaya(カンクン&パパイヤの花炒め)もいただきました=⑧。Bunga Papaya(パパイヤの花)の適度な苦味が口の中をリセットしてくれます。シャキシャキとした食感も心地よく、箸が止まらない一品でした。

■冷えたビールを常備

 最も大切なことをお伝えします。冷えたビールが常に用意されているのです。美味しくてシンプルな味つけのシーフードと、よく冷えたビール。他に何が必要なのか……焼酎と日本酒……のことは忘れて舌鼓を打ちましょう。

 雰囲気だけではなく、価格もローカル感があってお財布にとても優しい。アルコール類の持ち込みも可能です(持ち込み料は3万ルピア)。出張者や観光で来られた方を連れていくにも最適なお店だと思います。ジャカルタの「魚リスト」にぜひ加えておいてください。

■店舗情報

店名 :Pondok Ikan Bakar Ujung Pandang
住所 :Jl. Gandaria 1 No.5, RT.3/RW.10,
    Kramat Pela, Kebayoran Baru,
    Jakarta Selatan 12130
営業時間 :11時00分~24時00分
定休日 :なし
連絡先 :(021) 7267183 / 0852 – 1092 – 4213(WA)
喫煙可否 :店内分煙
酒の持ち込み :可能(持ち込み料:3万ルピア)


jakameshi プロフィール情報

 ジャカルタ在住10年超。国際結婚組。北海道生まれ。冷え性が辛くて冬がないインドネシアに来ました。過去に月間10万PV程度の「ジャカルタ飯」という情報ブログを運営していました。久しぶりに物書きができて嬉しいです。ジャカルタを中心に、インドネシア在住の皆さんの食と酒が楽しくなるような情報をお届けします。