グルメ サンミゲル片手に豚パーティー!本格フィリピン料理店「BABOY」
ジャカルタでは日本食をはじめ、今やさまざまな国の料理が食べられますよね。我らが日本食に韓国料理、中華料理はもちろん、イタリアン、フレンチ、アルゼンチン料理、スペイン料理まで。そんなジャカルタの食の世界に、また新機軸が登場です。皆さんはフィリピン料理のお店って、行ったことがありますか?【フードライター ジャカ飯(jakameshi)、写真も】
今回ご紹介するのは、なんとフィリピン料理店。ジャカルタに10年以上住んでいる筆者にとっても、これはなかなか珍しい存在です。ちなみに食の選択肢が多いと言われる東京にも10年ほど住んでいましたが、そもそもフィリピン料理店自体はあまり見かけませんでした。名前は聞いたことがあっても、実際にどんな料理が出てくるのかパッと思い浮かばない……という方も多いのではないでしょうか。だからこそ今回は「未知の料理を食べに行く」というワクワク感を、皆さんにもおすそ分けできればと思います。
■突如現れた料理店
お店の名前は「BABOY(バボイ)」。実は1年ほど前、インドネシア人フードインフルエンサーの投稿で「ガディン・スルポンに美味しそうなフィリピン料理店ができた」と知ったのが最初の出会いでした。
そこからなかなか行く機会がなく、あっという間に1年が経過。「そろそろ満を持して紹介するぞ」と意気込んだところ、なんと筆者の家から近いクラパ・ガディンに2号店がオープンするというではありませんか!灯台下暗し、これは行くしかありません。1年越しの宿題をようやく片付けられるチャンスがやってきたわけです。
ということで、今回ご紹介するのはクラパ・ガディン店ですが、お店のメニューはガディン・スルポン店と基本的に同じです。ガディン・スルポンの方が近いぞ、という方も、参考としてお読みくださればと思います。
■ここでは豚は治外法権!

クラパ・ガディンといえば、筆者が勝手に「豚は治外法権」と呼んでいるエリアです。華僑系インドネシア人の皆さんが多いこともあってか、豚料理を出すお店が充実していて、豚好きにとってはありがたい街なんですよね。
そこに新たに加わったのが、フィリピンの豚料理というわけです。豚のバリエーションがまた一つ増えたと思うと、それだけでもううれしくなってしまいます。
BABOY2号店があるのは、美味しいお店が立ち並ぶクラパ・ガディンの北エリア。ニッチなジャンルで勝負するなら、モールではなく、こういう路面店だと個人的には思います=写真①。

内装はシンプルで必要最低限。おしゃれなカフェ的な空間を期待すると肩透かしをくらうかもしれませんが、気取らずガッツリ食べて飲むにはむしろ最適です。内装に無駄なお金をかけていないことがコストパフォーマンスにも直結します=②。

そして最も重要な伝達事項。フィリピン料理店ですので、店内にはフィリピンビールの「San Miguel(サンミゲル)」がもちろん常備されています=③。
少々脱線しますが、筆者のビールメモリーの中で、サンミゲルは東南アジアのビールの中でもかなり上位にランクインしています。まだ飲んだことがないという方は、ぜひ一度お試しください。海外のビールではありますが、インドネシア国内でライセンス製造されているので、比較的リーズナブルに飲めるのも嬉しいところです。
なお、このお店はお酒を含めて外部から飲食物の持ち込みができませんが、店内にサンミゲルがあるので何の問題もありません。
■フィリピンの豚料理

さて、ここからが本題です。フィリピンには7年ほど前に行ったことがあるのですが、正直なところ、ほとんど記憶がありません(笑)。ただ「豚料理が美味しかった」ことだけは、なぜかしっかり覚えています。人間、大事なことだけは覚えているものですね。
お店に確認したところ、現在のシェフはインドネシア人の方で、フィリピンで長く働いていた経験があるそうです。本場の味を知る人が作っていると聞くと、これから紹介する料理にも説得力が増しますよね=④。
■ポルケッタ

まずは、ガーリック強めのローストポーク「ポルケッタ」です。ソースはコンソメ風味にバジルを加えたような味わいで、皮目はインドネシア人の好みに合わせてカリカリに仕上げられています。
フィリピンのポルケッタの味は、7年前なので忘れてしまいましたが……これがサンミゲルにマッチすることだけは疑いようがありません=⑤。
■シログ・ポーク・アドボ

これは絶品です。一言でまとめると「薄味の角煮」。お肉がほろっとほどけて、非常に美味しいんです。このお値段でこの豚料理が食べられるのは、さすが豚治外法権のクラパ・ガディン(もちろんガディン・スルポンも)といったところでしょうか。白いご飯と一緒にかきこみたくなる、優しくて懐かしい味わいです=⑥。
■シログ・シシグ

こちらは一言でいうと「ごはん泥棒」。細かく刻んだ豚肉のピリ辛香味炒めといったところです。単体でもいける味ですが、やはりご飯と一緒に食べるのが正解でしょう。
ちなみにメインの食材は豚の顔肉。耳やほっぺたの部分が刻まれているそうです。どうりでコラーゲン感のある仕上がりだと思いました。少し珍味の雰囲気もあってお酒が進みます。「これ、豚のどこ?」と聞きたくなる食感の面白さも、この料理の魅力ですね=⑦。
■ホームメイド ロンガニサ

日本人的には「豚の甘いつくね」、インドネシア人的には「ラプチョン(甘い中華風豚肉ソーセージ)」でしょうか。
実は先にお店を訪れていた筆者の妻から「このソーセージが一番だった」と報告を受けていたのですが、食べてみて納得です。華僑系の皆さんはラプチョンが大好きですからね。
ちなみにメニューでは「Homade」と記載されていますが、ここでは「Homemade」と記しています=⑧。
■忘れてはいけない、サンバルの話
「フィリピン料理店だけど、ここはインドネシアだぞ」ということで、もれなくサンバルがついてきます。
ただ、このサンバルが非常に辛い!ここはさすがに強烈にインドネシア人の好みに合わせてきています。食べると味がわからなくなるほどなので要注意です。最初は「サンバルなし」で料理そのものの味を楽しむことをおすすめします。その後でほんの少しだけ付けてみると、味の変化も楽しめますよ。辛いものが得意な方は、ぜひご自身の限界に挑戦してみてください(翌日のお腹の責任は持てませんが)。
■まとめ
けっこうな量をオーダーしたかな?と思っていたのですが、気づいたら全部ペロリといけてしまいました。同じ豚料理でも味の方向性が微妙に違うので、飽きずに最後まで食べられたのだと思います。
同じ豚でもガーリックの効いたロースト、角煮のような煮込み、ピリ辛の炒め、甘いソーセージと、これだけ表情が違うのかと感心しました。フィリピン料理は、実は豚好きの心をつかむツボをしっかり押さえているのかもしれません。
これはぜひ仲間を集めて、サンミゲルで豚パーティーを開催したいところです。フィリピン料理という新しい選択肢を、皆さんの「豚リスト」にもぜひ加えてみてください。
なお、店内は全席禁煙のファミリー向けレストランなのでお子さま連れでも安心です。平日は15時から17時までブレイクタイム(休憩時間)となるので、訪問の際はご注意ください。
店名 :BABOY Kelapa Gading
住所 :Jl. Raya Klp. Hybrida RB1 No.11, RT.12/RW.15, Pegangsaan Dua,
Kelapa Gading, Jakarta Utara, DKI Jakarta 14250
営業時間 :月〜金 11:00〜22:00(15:00〜17:00はブレイクタイム)
土日 11:00〜22:00(ブレイクタイムなし)
定休日 :なし
連絡先 :+62 859-5619-2868
喫煙可否 :禁煙(ファミリー向けレストランのため)
酒の持ち込み :不可(アルコール・ノンアルコールとも外部からの飲食物は
持ち込み不可)
jakameshi プロフィール情報

ジャカルタ在住10年超。国際結婚組。北海道生まれ。冷え性が辛くて冬がないインドネシアに来ました。過去に月間10万PV程度の「ジャカルタ飯」という情報ブログを運営していました。久しぶりに物書きができて嬉しいです。ジャカルタを中心に、インドネシア在住の皆さんの食と酒が楽しくなるような情報をお届けします。