注目の新規IPO銘柄 注目の新規IPO銘柄⑬ーIPO資金で顧客を積極開拓 / チャンドラ・ダヤ・インフェスタシ

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 インフラ投資会社チャンドラ・ダヤ・インフェスタシ(CDIA)は、電力、工業用水、港湾・貯蔵、物流の4事業を一体的に提供する企業だ。バンテン州チレゴンの工業集積地を基盤に、化学や鉄鋼などの製造業向けインフラを運営している。

 同社は2023年に設立され、25年7月に銘柄コード「CDIA」でインドネシア証券取引所(IDX)へ上場。インドネシア石油化学大手チャンドラ・アスリ・パシフィックと、タイの電力大手EGCOグループが主要株主となっている。

■工業地帯で4事業展開

 主力のエネルギー事業では、傘下のクラカタウ・チャンドラ・エネルギーを通じてチレゴン工業地帯へ電力を供給。さらに、関連会社を通じた工業用水の処理、化学品向けタンク・桟橋の運営、ケミカル船による海上輸送や低温物流を展開する。電力供給から製品輸送まで、工場に必要なインフラを一体提供できる点が強みだ。

■「その他利益」が寄与

 25年12月期の連結売上高は1億4803万ドル、純利益は1億2779万ドル、総資産は17億4383万ドルだった。主力のエネルギー事業の売上高は約1億580万ドルで、全体の約7割を占めた。物流事業も、前年の約562万ドルから約3664万ドルへと大幅に伸び、全体をけん引した。

 ただ、純利益の拡大には金融商品の評価益などを含むその他利益(約7633万ドル)が大きく寄与しており、一過性の利益が業績を押し上げた格好で、利益を区別して見る必要がある。

■IPO資金を有効活用

 同社は新規株式公開(IPO)で約2兆3700億ルピアを調達しており、その資金を活用して物流や港湾関連事業の拡大を進めている。

 具体的には、ケミカル船の購入や貯蔵タンクの整備を進め、輸送から保管までのサービスを強化する。また、親会社であるチャンドラ・アスリ・グループを基盤にし、クラカタウ・スチールや韓国鉄鋼大手のポスコ、タイのサイアム・セメント・グループ(SCG)など、国内外に広がる取引関係を生かして外部顧客の囲い込みをさらに進める。

 さらに、再生可能エネルギーや広域物流への投資を強化し、チレゴンを中心とする事業基盤を東南アジア全体へ広げる構想も掲げる。

■投資負担と収益性が課題

 一方で、積極投資による財務負担の増加が目立つ。25年の設備投資額は約2億644万ドルに達し、年末の負債総額は約6億789万ドルに拡大。金融費用も約2889万ドルまで増加した。今後は物流事業への投資を収益拡大につなげるとともに、負債や金融費用の増加を抑えながら、収益基盤を強化できるかが焦点となる。