インドネシアニュース 「道義的責任、重く感じる」ー「縁日」関係企業の坂口代表

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 開催直前に中止となった「ジャカルタ縁日」を巡り、関連動画の配信や告知などを通じて開催に関わったとみられる「CONNEXT JAPAN」及び「WOWNAS(ワオナス)」の坂口暁子代表が、本紙の書面取材に応じた。

現場でテントを片付ける設営業者。損害は数億ルピアに上るという=ジャカルタ日報撮影

■「当事者ではない」

 坂口氏はまず、自身や自社についてジャカルタ縁日の「主催者、共催者、運営協力等の当事者ではない」と説明した。同氏によると、イベントへの関わりは5月22日に同社が単独主催した別イベントに付随するものだったと言及。翌日以降のジャカルタ縁日内では、参加企業のマーケットリサーチを目的とした出店案内や、一部タレントの出演誘致サポートを限定的に行う予定だったにすぎないとした。

 一方で、「CONNEXT JAPAN DJAKARTA ENNICHI」というイベント名称や、関連資料へ同社のロゴが掲載されていた点については、協力関係の明示やブース出展の文脈において「事前に把握・承認していた」と認めた。

 ただし、これらはあくまで限定的な掲載であり、同社がイベント全体の共同主催者であるかのような誤認を招く表現になったことは「本意ではなかった」と釈明した。

■中止は公式発表で知る

 イベント中止の可能性や運営上の重大な問題については、直前まで「一切把握していなかった」と回答した。22日に実行委員会側から中止の可能性が示唆されたものの、最終的な決定は「公式発表で知った」という。

 中止後の説明や返金、補償対応について同社は「主催者ではないため、イベント自体の中止理由や全体的な説明責任を負う立場にはない」との見解を示した。そのうえで、同社の呼びかけで現地へ渡航した企業やタレント、来場者に多大な迷惑をかけたことについて、「道義的な責任を重く受け止めている」と語った。

■金銭的関与を否定

 中止発表の直後からは、同社に関わる企業やタレントを対象に、現地協力者の協力を得て代替イベントを自社主催で企画・実施した。会場費や飲食費、渡航に関わる実質的な負担への配慮を含め、関係者が納得する形で対応を「全て完了した」という。

 また、ワオナス社のウェブサイト上で、ジャカルタ縁日の実行委員が同社の最高執行責任者(COO)として紹介されていた点については、文化貢献活動として応援していたものの、「業務命令や事業として(今回の縁日に)関与させていた事実はない」と説明。出店者やスポンサー、出演者、会場との契約主体になった事実は「一切ない」とし、金銭管理や受発注業務、中止判断への関与をいずれも否定した。


■弊紙からの質問と坂口氏の回答

 以下にジャカルタ日報から坂口氏に宛てた質問と、これに対する回答を全文掲載する。

1、今回のジャカルタ縁日におけるCONNEXT JAPANおよびWOWNASの正式な立場を教えてください。主催者、共催者、企画協力、運営協力、ブランド提供、スポンサー、広報協力、その他のいずれに当たるのでしょうか。

 弊社(株式会社ワオナス)および弊社が展開するプロジェクト「CONNEXT JAPAN」は、「DJAKARTA ENNICHI」の主催者、共催者、運営協力等の当事者ではありません。

弊社(株式会社ワオナス / CONNEXT JAPAN)は、 5月22日に弊社が単独主催したB2B/B2Gイベントである 「CONNEXT JAPAN - THE INNOVATION LAB」に付随し、翌日以降のジャカルタ縁日内のCONNEXT JAPANブースにおいて、CJに参加された企業様のマーケットリサーチ目的の出店案内、および一部タレントの出演誘致のサポート(エージェント業務)を限定的に行っていたに過ぎません。

 それ以外のイベント運営、資金管理、行政対応等には関与しておりません。

2、「CONNEXT JAPAN DJAKARTA ENNICHI」という名称は、WOWNASまたはCONNEXT JAPANとして正式に承認した名称でしょうか。また、ジャカルタ縁日関連の公開資料・告知情報でCONNEXT JAPANおよびWOWNASの名称が使用されていたことを、貴社として把握・承認していたのでしょうか。

 「CONNEXT JAPAN DJAKARTA ENNICHI」という名称および関連資料への弊社ロゴの掲載については、同イベントのプログラムの一環として、タレントや企業誘致の協力を依頼された背景から、その協力関係の明示およびブース出展の文脈において、事前に把握・承認していたものです。

 イベントの全体期間(5月22日〜24日)のセットとしての告知についても同様の認識でございましたが、弊社の責任と管轄は、あくまで5月22日に単独で主催・実行いたしましたB2B/B2G向けイベント「CONNEXT JAPAN -THE INNOVATION LAB」のみに限定されております。

 23日・24日のジャカルタ縁日本体の企画、制作、運営、資金管理等には弊社は一切関与しておらず、権限も有しておりません。名称やロゴの掲載はあくまで限定的な「プログラム協力」に基づくものであり、弊社がイベント全体の共同主催者であるかのような誤認を招く表現については、弊社の本意ではありませんでした。

3、坂口様ご自身は、ジャカルタ縁日にどのような立場で関与されていたのでしょうか。

WOWNAS代表者、CONNEXT JAPAN関係者、個人、その他のいずれの立場だったのかをご説明ください。

 質問1および2にて回答いたしました通り、5月22日の単独イベント「CONNEXT JAPAN -THE INNOVATION LAB」の主催代表者(株式会社ワオナス代表)としての立場が主となります。23日以降のジャカルタ縁日に関しては、弊社ブースに関わる関係企業・タレントへの限定的なサポート、および文化交流の促進を目的とした外部協力者の立場に留まっております。

4、坂口様のSNSアカウントでは、開催直前に「CONNEXT JAPAN DJAKARTA ENNICHI」「いよいよ明日から開催」などと投稿され、関係者への謝意やイベント参加を呼びかける発信が行われていました。

 これらの投稿を行った時点で、イベント中止の可能性、または開催に重大な影響を及ぼす運営上の問題を把握していたのでしょうか。把握していなかった場合、いつ、誰から、どのように中止または重大な問題を知らされたのでしょうか。

 5月22日未明および早朝のSNS投稿は、同日(22日)朝から開催される弊社主催イベント「CONNEXT JAPAN -THE INNOVATION LAB」の開催に向けた意気込みや、ご協力いただいた関係者への謝意を述べたものです。

 ジャカルタ縁日の中止の可能性や運営上の重大な問題については、上記投稿時点では一切把握しておりませんでした。22日中止の可能性はWhatsAppグループの中で主催者からありました。しかし、中止発表は、私は公式発表で知りました。

5、開催直前までイベント開催を対外的に告知していた立場として、中止後に来場予定者、出店者、出演者、協力者に対して説明する責任をどのように認識していますか。

 弊社はジャカルタ縁日の主催者ではないため、イベント自体の中止理由や全体的な説明責任を負う立場にはございません。

 しかしながら、弊社の呼びかけやサポートを通じて現地へ渡航された企業様、タレント様、および楽しみにされていた現地の皆様に対し、多大なご迷惑とご心配をおかけしたことについては、大変胸を痛めており、道義的な責任を重く受け止めております。そのため、弊社では中止決定発表直後から、弊社に関わられた企業様やタレント様を対象に、現地協力者の全面協力を得て迅速に「代替イベント」を自社主催で企画・実施いたしました。これにより、マーケットリサーチ目的のサポートを継続して実行するとともに、渡航に関わる実質的な不利益を最小限に抑えるべく、個別かつ誠実な配慮と対応を行いました。

6、WOWNAS公式サイトでは、今回のジャカルタ縁日の実行委員が「株式会社ワオナスCOO」として紹介されています。

 同氏のジャカルタ縁日への関与は、WOWNAS COOとしての業務だったのでしょうか。それとも、個人または別団体の関係者としての関与だったのでしょうか。WOWNASとして同氏の関与を把握・承認していたのかもお聞かせください。

 同氏のジャカルタ縁日への関与は、株式会社WOWNASの業務ではございません。彼は、インドネシア日本文化協会およびヨサコイアンバサダーという、個人の文化活動・公的立場において、同イベント実行委員会から文化パフォーマンスの招聘・調整を依頼され、それに応じる形で関与していたと認識しております。弊社としても、彼の文化貢献活動としての側面を把握し、応援していたものであり、弊社の業務命令や事業として関与させていた事実はございません。

7、実行委員会または運営体制において、WOWNAS、CONNEXT JAPAN、またはその関係者は、どのような役割を担っていたのでしょうか。企画、広報、スポンサー営業、出店者募集、出演者調整、行政調整、会場運営、資金管理など、関与した分野を具体的に教えてください。

 弊社「CONNEXT JAPAN」は、ジャカルタ縁日の実行委員会には参画しておらず、企画、広報、スポンサー営業、出店者募集、出演者調整、行政調整、会場運営、資金管理など、同イベントの運営・管理に関わるいかなる役割も担っておりません。弊社の責任と管轄は、あくまで5月22日に単独で開催した「CONNEXT JAPAN -THE INNOVATION LAB」の成功と実行のみに限定されております。

8、出店者、スポンサー、出演者、会場、制作会社、警備、設備、広告・PRなどとの契約主体は、どの法人または団体だったのでしょうか。また、出店料、協賛金、広告費、出演料、制作費などの金銭管理に、WOWNASまたはCONNEXT JAPANが関与した事実はありますでしょうか。

 ジャカルタ縁日における各種契約(出店者、スポンサー、出演者、会場、制作会社、警備、設備、広告・PR等)について、弊社および「CONNEXT JAPAN」が契約主体となった事実は一切ございません。また、それに伴う出店料、協賛金、広告費、出演料、制作費などの金銭管理や受発注業務についても、弊社は一切関与しておりません。

9、今回の中止判断は、いつ、誰が、どのような手続きで決定したのでしょうか。WOWNAS、CONNEXT JAPAN、またはその関係者は、中止決定に関与していたのでしょうか。

 今回の中止判断は、ジャカルタ縁日の現地主催者および実行委員会によって決定されたものであり、弊社は、中止の決定プロセスにいかなる関与もしておりません。

10、中止理由について、公式発表では「技術的・運営上の問題」と説明されていると理解しています。

 具体的には、どのような問題が発生していたのでしょうか。許認可、会場使用、警備、安全管理、資金面、出店管理、行政調整、運営人員、設備、スポンサー対応など、該当する要因があればご説明ください。

 中止の具体的な要因(許認可、資金面、行政調整等)について、弊社は主催者側から直接的な詳細説明を受けておらず、報道や公式発表の範囲を超えた事実関係については把握しておりません。

11、出店者、出演者、協賛企業、制作関係者への返金・補償・費用負担について、現時点の方針を教えてください。WOWNASまたはCONNEXT JAPANとして、何らかの対応を行う予定はありますでしょうか。

 ジャカルタ縁日の主催者ではないため、同イベント全体の出店者や協賛企業等への返金・補償等を行う立場にはございません。

 一方で、弊社に関わりのある企業様、タレント様、および来場者の皆様に対しては、日本文化を愛する現地の皆様へのフォローと信頼回復を最優先と考え、独自の判断で代替イベントを24日にも追加開催いたしました。当該イベントにおける会場費、飲食費等の運営費用をすべて弊社で負担したほか、ご参加いただいた皆様が納得される形で、渡航に関わる実質的な負担への配慮を含めた独自の合意および対応を、弊社の責任において全て完了しております。